コレクター精神というのは

コレクター精神というのは男性特有のものだろう。




何かを、片っ端から集めて、揃えて、悦に入る。





女性の場合、リカちゃん人形を楽しむとき、

洋服やアクセサリーといった装着品を揃えて

楽しむようだが、男性がリカちゃん人形で楽しむと

いったアブないケースの場合、洋服うんぬんより

歴代のリカちゃん人形をコレクションしてみたり、

リカちゃんファミリーを勢ぞろいさせたりして

楽しむらしい。




男性と女性で、楽しみ方がまったく違う。






自分の子供の頃にも、コレクション遊びという

ものはあった。




プロ野球チップスの野球選手カード、

あれは歴史が長いコレクション遊びだろう。



近鉄バッファローズの大石選手のカードが

宝物だった。





ビックリマンシール」は一世を風靡した。



チョコをはさんだウエハースのようなお菓子を

買うと、中にキャラクターシールが入っている。



金色にかがやくスーパーゼウスや、ゼウスの

孫のヘッドロココが出てくるのを心待ちにして、

学校帰りの駄菓子屋で毎日買い集めていた。



シール集めに没頭して、勉強する暇はなかった。




お菓子のほうには用は無い、と捨てる者が多く、

それを見て、"要らないならそのお菓子をくれよ"

と、みんなからお菓子をもらっては食べ漁るヤツが

一人いて、彼は"ビックリブタ" と呼ばれていた。




ちなみに彼は、シール集めに没頭しなかった

おかげで、優秀な成績でトップ校へ進学した。






中学高校になっても、友人達は、好きな漫画家の

コミックを揃えたり、ガンダムの模型を集めては

見せびらかしたりしていた。





自分も、なにか独自のコレクター趣味を持とうと

考え、ビートルズのCDを片っ端から揃えた。




途中でビートルズだけでは飽き足らず、

ストーンズゾンビーズザ・フーキンクスなど

英ロックバンドのCDやレコードを収集した。




音楽関連の仕事をしていたこともあり、5年ほどして

その数は3000枚を越えるほどになった。




ある日、金に困ってブックオフへ売りにいったところ、

店員さんたちはその数に驚き、明日また来て下さい

といった。翌朝行ってみると、ブックオフの社員だと

いう男性が3人、個人として買いたいものがあるので

今ここで譲ってほしい、という。そのまま店が買い

取ってしまったら、本部管理になって高値がついて

しまい、個人で買いづらくなるからだという。




笑って譲ってあげたが、数ヶ月後にネットオークション

の存在を知り、いささか後悔した。






昨今では、お菓子のオマケが流行っている。




お菓子についてくるオマケ玩具のシリーズの

全種類を揃えた状態を「コンプリート」というそうだが、

そのコンプリートセットを作るのがコレクターの夢らしい。




"中にどのオマケが入っているかは開けてからのお楽しみ"



というわけなので、コンプリートするためには膨大な時間と

費用と根気を要する。コレクターにも汗と努力があるのだ。




ちなみに、自分の友人は、コレクションの趣味は全く

ないのだが、このコンプリートセットをネットオークションで

売ると非常に高値で売れる、という仕組みを早く発見し、

自分でお菓子を片っ端から買い集めては、

オマケを揃え、コンプリートしてネットで売る、という

アコギな商いを副業にしていた。




ちなみに、このアコギな友人は、現在、うちの会社の

経営陣のひとりだ。いまはそれほどアコギではないが、

いつか性根を現すときがくるだろう。






自分の友人の中でもっともコレクター精神旺盛だった

のは、一緒にバンドをやっていたときのリーダーだ。



ウルトラマングッズ専門のコレクターをやっていて、

部屋一面がウルトラマンで溢れかえっていた。



自分はその価値がまったく解らなかったが、

彼が言うには、"開運なんでも鑑定団"に出せば

50万円ぐらいの値がつくようなものがゴロゴロ

しているらしい。ちなみに、なんでも鑑定団では

ないが、コレクター系の番組には何回か出演した

らしい。顔を出すのがイヤで、いつもウルトラマン

覆面マスクをかぶってテレビに出ていたそうだ。






そんなこんなで、自分や友人達のコレクション話を

書いてみたが、なぜこんなことを書いたのかというと・・・







実は、昨日から、あるグッズをコレクションし始めた。




『ブルボンキーホルダー』というものだ。




ブルボン、というのはお菓子のことではない。

50年代から80年代にかけて、フランスの企業の

販促用キーホルダーを作り続けた、ブルボンという

キーホルダーメーカーのことだ。



ある雑貨屋さんで見かけて、その美しさと可愛さに

トリコになった。




フランス企業のロゴマークやポスターは、どれも

デザインに優れていることはよく知られているが、

それらをモチーフにしたキーホルダーは、非常に

手が込んでいて、見ていて飽きない。




これまでに数千種類が作られていて、もう廃業に

なってしまっているので新しいものが作られることは

ない。どれを求めても"アンティーク"というわけだ。



安いものは数千円、レア品になると数万円、という

コレクター向けのグッズなのだが、どうも日本国内

ではそれほど流行っておらず、ブルボンキーホルダー

に関する本も、いまのところ一冊しか世に出ていない。




このマニアックさが、なんとも楽しいではないか。




金にまかせて手当たり次第に集めていくのも芸がない

ので、とりあえず、「三日に一個、ネットで買う」と決めた。

なるべく安いものを買い、何か祝い事があったりすると

ちょっとレア品に手を出してみよう、と思っている。





ささやかな楽しみだが、

男に生まれた以上、こういった子供心を失わずに

いたいものだ。





END

イスラエルがまた暴れて

イスラエルがまた暴れているみたいだ。

今日のテレビでやっていた。




国連がストップをかけたのに、なんだかんだと

理由をつけて、またレバノンを攻撃したらしい。




そういえば、先日日本海に向けてミサイルを

打ち込んだ北朝鮮が、今度は核実験を始めようと

しているらしい、と昨日のニュースでやっていた。



そうなると次は韓国が核を持とうとするのだろう。

危険極まりないことだ。






人間が戦争をやめることはできないだろう。






そもそも、動物や昆虫や植物ですら、生態系の

中において、戦争を繰り返しているのだ。



カブトムシとクワガタがクヌギの樹液を取り合う

ように、大国同士が石油を取り合っている。



あえて違いを挙げるとするなら、カブトムシと

クワガタは、いくら戦っても、殺しあうことまでは

しないが、人間は、戦って殺しあう。ここが違う。




石油を取り合うのは、じゃんけんで戦えばいい。



じゃんけんは大げさにしても、せめて、素手

戦うようにすればいいのだ。人間、素手

戦い合っても、死ぬようなことにはならない。




武器、などというものがあるから、悲惨な戦いに

なってしまうのだ。




アメリカにしても、巨大なマーケットの背後に

軍事産業というブラックマーケットが存在している

からこそ、戦争をやめられないのだ。



軍事産業は、戦争が始まると景気が上がり、

戦争が終わると景気が下がる。



ミサイルを作るのは、居間に飾ってもらうため

ではなく、どこかに打ち込んでもらうためだ。

打ち込む先があるから、ミサイルは作られる。




武器を作るのをやめれば、人が殺しあうような

戦争をせずに済むはずだ。






古代ギリシア時代だったか、

スパルタ軍とメッセニア軍の戦いにおいて、

それまで青銅の剣で戦っていた戦場に、

はじめて鋼鉄の剣が登場した。



青銅の剣は、相手を殺してしまうほどの殺傷力を

持っていなかったが、鋼鉄の剣は切れ味が鋭く、

相手を確実に絶命させることができた。




"銅"から"鉄"へ移行したことで、

戦場は勝負の場ではなく、殺し合いの場となった。





日本の戦国時代、武田信玄上杉謙信

川中島の合戦は有名だが、

数万を越える軍勢が、数週間を戦いあっても、

両軍の死者は合わせて千や二千程度だった。



だが、織田信長武田勝頼長篠の合戦において、

織田の鉄砲隊は、武田軍1万を、たったの三日間で

ことごとく殺傷してしまった。




"矢"から"鉄砲"への移行が、戦いを悲惨にした。





江戸幕末、薩長軍と幕府軍が壮絶な戦いを繰り広げた、

となっているが、あれは、イギリスとフランスの戦いだった。



もともと、天皇を擁する尊王派と、将軍を擁する佐幕派との

意見と思想の争いから始まり、結局、穏便な話し合いの末に

徳川将軍が大政を奉還し、そのまま事は収まると思われた。



が、なぜか戦争の火蓋が切られ、激しい殺し合いとなった。



当時、イギリスとフランスは、軍事産業の発展を競い合い、

イギリスは薩摩と長州に、フランスは幕府に武器を流した。

武器を流した以上、それをたくさん消費させて儲かりたい。

だからこそ、尊王派と佐幕派が話し合いによって解決する

ような事態を回避すべく、あらゆる手段で戦争を起こさせた。



結果、イギリスが後ろ盾となった薩長軍が政府を樹立した

ことで、その後、大量のイギリス兵器が日本へ流れてくる

ことになる。"世界の海軍"イギリスが作る軍艦のほとんどが

日本へ輸出され、日中戦争日露戦争へと広がっていった。




思えば幕末のあのとき、イギリスとフランスが、

武器の輸出で争わずに、紅茶とワインの輸出で争っていれば、

お互い競合することもなく、戦争なども起こらずに済んだのだ。






剣や鉄砲、軍艦やミサイルといった強力な殺傷力を持つ

道具は、この世から無くしてしまうべきだ。





もっといえば、刃物すら、世の中に出回るべきではない。





魚も、肉も、野菜も、スーパーで売られている時点で、

すべて切られていれば、包丁など台所になくていい。



家の台所に包丁があるから、人は不幸せな目に合う。





世の中で、包丁を握って人を幸せにできるのは

料理人だけだ。




料理人だけが包丁を使えるようにすればいい。






亡きジョン・レノンが、



"すべての武器を楽器に持ち替えよう"



という運動をやっていた。すばらしいことだと思う。





これに関する余談だが、

歴代のウルトラマンシリーズで、一番強い怪獣が

何だかご存知だろうか。実は、バルタン星人でも

ゼットン星人でもなく、ウルトラマンマックスという

前シリーズに登場した 完全生命体イフ だ。




突如地球にあらわれた巨大な物体。ただそこに

いる、というだけで何の害もないのだが、地球

防衛軍は、協議の末、異星からの生命体が

地球に留まり続けていることそのものが危険だ

という理由で、ミサイルや戦闘機によって爆破

を図る。だが、この生命体は、ミサイルや戦闘機

によるビーム攻撃をことごとく飲み込んでしまい、

逆に、ミサイルやビームを身につけ、反撃を行なう。



慌てた地球防衛軍は、強力な軍隊と兵器によって

さらなる攻撃を加えるが、そのたびに、この生命体は

すべての攻撃を飲み込み、すべての兵器を体に

身につけて反撃してくる。



ウルトラマンが登場し、会心のビーム光線を加えるが、

なんとそのビーム光線すら飲み込んでしまう。

自ら放ったビーム光線を返され、くずれ落ちてしまう

ウルトラマン。暴れ狂う怪獣。街は焦土となる。



攻撃の術を失った地球防衛軍ウルトラマン

立ちすくむ中、巨大な兵器と化した生命体の前に、

ひとりの幼い女の子が、瓦礫の下から現われる。



怪獣さんは、音楽は好き?音楽は楽しいよ。



そう無邪気に言いながら、怪獣に向かって

学校で習った笛を吹きはじめるのだ。



すると、その生命体は、みるみるうちに、

巨大な兵器の塊となっていたその姿を、

巨大な楽器の塊に変え、

女の子の笛の音に合わせながら、

素晴らしい音楽を奏ではじめるのだ。




この生命体は、もともと危険な怪獣ではなく、

自分に影響を及ぼす物体を、体に取り込んで

いくという特殊な生命体だった。



それを大人達は、武器をもってねじ伏せようとした。



そして、ひとりの女の子の、ただ音楽を愛する心が

世界を救ったのだ。





この回の放映を見て、感動に涙しながら、

ああ、ジョン・レノンなんだな、と思った。




武器が、楽器に替わって、平和が訪れたのだ。






そう、何か、身近なことからはじめよう。



周囲の誰かが、誰かと喧嘩になりそうになったら、

互いに楽器を持たせて競い合わせよう。



もしくは、カラオケの得点で競い合わせればいい。

同じ曲をエントリーさせて、ハモり対決、でもいい。



そうすれば、喧嘩も収まろう。




誰かと誰かがクチ喧嘩をはじめたら、

そのうるさいクチに、ハーモニカをくわえさせればいい。



そうすれば、いつか音色が合うときが来るだろう。






国連の人達へ。

イスラエルレバノンの国境地帯に、

国連軍を送るのではなく、

音楽隊を送れ。





END

地デジの美しさは驚きだ。

地デジの美しさは驚きだ。




一ヶ月ほど前にテレビを地デジに買い換えたのだが、

あまりの映像の美しさに驚嘆した。



いや、ここまでキレイだとは、全く想定の範囲外だった。



プラズマテレビを初めて観たときの驚きよりも、凄い。




地デジを観れるようになってからというもの、会社の

アナログテレビを観るのが耐えられなくなった。

映像が汚すぎる。




家でテレビを観る時間が増えた。

とくに、NHKを観る時間が圧倒的に多くなった。

ハイビジョン映像の番組が多いからだ。



逆に、テレビ朝日系の番組を、あまり見なくなった。

自分の住む地域では、テレビ朝日系列だけが、

デジタル放送化が遅れているからだ。

テレビ朝日を観るときは、わざわざ映像の汚い

アナログ放送に切り替えてから観なければいけない。

早いところデジタル放送にしてほしいものだ。





どうにせよ、テレビというメディアは、地デジ化によって

飛躍的に進歩するだろう。



映像が驚異的に美しい。テレビを観る人が増える。

それぞれの人の、テレビを観る時間が増える。



そうなると、広告主もテレビ広告を打つ意義が高まる。



テレビ側も、デジタル編集が主になることで、

映像製作はより映画のクオリティに近づき、

映像の保存やデータベース管理も容易になるだろう。




近い将来、NHKは、過去の大河ドラマをデジタル配信

するサービスを始めるかもしれない、という。

"独眼竜政宗"や"翔ぶが如く"を、好きなときに観れる、

なんて素晴らしいことだろう。



そうなると、自分など、一日中テレビの前から

動かなくなるかもしれない。






昔からテレビをあまり観ないほうだったのだが、

地デジになってから、いろいろと観るようになった。







現在の自分のテレビ番組視聴リストを挙げてみよう。







毎週あさ8時15分からのNHK連続テレビ小説

欠かさず観ている。




純情きらり』というシリーズが現在放映されている。




宮崎あおい、という若手人気女優が主役で、

第二次大戦の激動の時代に、音楽や芸術で道を

志す若者達の姿を描いていて、面白い。



寺島しのぶ室井滋戸田恵子、といった

劇団出身の実力演技派女優が揃っていて、

なかなか見ごたえがある。



ちなみに、これまでに5回ほど泣いた。





この『純情きらり』が終わったら、そのまま



情報番組 『とくダネ!』にチャンネルを替える。




この時間の朝の情報番組は、



小倉智昭の『とくダネ!』

みのもんたの『朝ズバッ!』、

極楽とんぼ加藤の『スッキリ』、



この三番組の三つ巴戦になっているのだが、

自分はキャスター小倉智昭が好きなので

『とくダネ!』を観ている。





どうでもいいことだが、小倉智昭は、実は

カツラらしい。知り合いの芸能リポーター

こっそり教えてくれた。しかも手の込んだことに、

4つのカツラを使い分けているそうだ。



①散髪直後 → ②一週間後 → ③二週間後 →

④三週間後 → (散髪直後へ戻る)



この①から④のカツラを、ローテーションしている

というわけだ。



思わず笑ってしまうが、プロ意識が高いのだろう。





平日の月〜金は、この『純情きらり』と『とくダネ!』

だけしか固定番組はないが、格闘系の番組と、

ゴルフ中継、サッカー中継は、なるべく欠かさず観る。






土曜になると、いくぶん早起きになる。




まず、朝7時からテレビ東京アニメ『銀魂(ギンタマ)』

を観る。




このアニメ、まったく意味が解らなくて、最高に面白い。

朝から、爆笑しながら観ている。今日も何度も爆笑した。



周囲にアニメ好きが多いのだが、なぜか誰も『銀魂』を

知らない。マニアックなアニメなのだろうか。





そのあとは、やはり『純情きらり』を観て、



そのまま、オセロ司会の情報番組 『知っとこ!』を観る。




別にたいした番組ではないのだが、オセロの二人以外の

レギュラー陣が中尾彬桂ざこばという、強烈なオッサン

二人がキャスティングされていて、かなり面白い。




土曜の朝は、関西テレビ局制作番組の激戦区で、

『旅サラダ』という優良旅番組もあるのだが、こっちは

テレビ朝日系列、つまり地デジ放送ではなくアナログ

放送、映像が汚ないので、まったく観なくなった。






日曜は、一週間のうちで最も楽しみなテレビ視聴日だ。



7:30からの『轟轟戦隊ボウケンジャー』、

8:00からの『仮面ライダーカブト』、



この贅沢な二本立てを、毎週楽しみにしている。




自分の"ヒーロー番組愛"に関しては以前のブログで

書いてみたが、悲しいことに誰からの反応も無かった。




友人の息子に可愛い男の子がいるのだが、この子が

あと2年もすれば、この日曜の朝の楽しみを共有して

くれることになるだろう。それが楽しみで仕方ない。





ヒーロー番組を見終わったあとは、

関口宏の『サンデーモーニング』を観る。




関口宏はどうでもいいのだが、コメンテーター陣が良い。

浅井慎平岸井成格、大宅映子、田中秀征といった

綺羅星のようなコメンテーターが揃っている。



なにより、スポーツコーナーの大沢親分張本勲

が最高に楽しい。「あっぱれ!」「喝!」のコーナーだ。

あれを観ないと、一週間のスポーツを楽しんだ気に

なれない。




そして何より、サッカー解説者の中西哲生が出る。

これが一番大きい。



中西哲生は、今の日本のサッカー解説者で、唯一

まともにしゃべれる解説者だ。



セルジオ越後松木安太郎といった低レベルな

サッカー解説者達をテレビ界から追放して、

すべてのサッカー中継、サッカー番組を中西哲生

が解説するようになれば、日本のサッカーは数年

早く成長する、と自分は本気で思っている。



中西哲生が出る番組、というだけで、どんな番組

でもかならず観る。しかもそれがサンデーモーニング

というのが贅沢極まりない。




もし自分の会社が、将来、大きくなって、テレビ広告

を出せるようになったら、おそらく何も考えずに

サンデーモーニングにCMを打つ。

そして、CMには中西哲生を起用する。






日曜の深夜は、TBS『世界遺産』を観る。




地デジの美しさを、もっとも楽しめる番組だ。




その番組のあとに、あまり観る価値のない

ローカル番組がやっているのだが、

この番組のスポンサーが、自分の敬愛する

先輩の会社なので、一応観るようにしている。



だが、当の先輩自身があまり観てないようなので、

そろそろ観るのを辞めにしようかと思っている。






こうやって書いてみると、比較的よくテレビを観て

いるほうなのではないかと思う。




自分はテレビ業界の出身で、業界から足を洗った

ときに、もう人生でテレビを観ることはないだろう、と

思っていたのだが、いま、こうやって地デジでテレビ

を観れるようになると、多少、昔に戻って番組を作り

たいなぁと、正直、思ってしまう。





END

2006年8

一日に2リットルの水を飲む

一日に2リットルの水を飲むことにしている。

多いときは、3リットルくらい飲んでいるかもしれない。




別に水が好物だというわけではなく、

体に良いから飲んでいる、というのと、

ダイエット中だから飲んでいる、という二つの理由だ。




体に良いから、という理由のほうから挙げよう。




常識だが、人間の体の65パーセントは水、だ。



自分の体重は74キロだが、そのうち48キロは水だ。

考えてみると、ものすごい量である。




食事をして摂取した栄養分を、体のすみずみまで

運ぶのは水、だ。



水が不足していると、肝心の栄養分が行き渡らない。



サッカー日本代表新監督のオシム氏が、旧ジーコ

ジャパンを評し、「チームに水が足らない」と言った。



この言葉を、一部のメディアは、

草木にやる水のことだと勘違いし、

なるほど選手の育成が足らないということですね、

などと言っていたが、これは明らかな間違いで、

本当は、体内における水の役割を指したもので、

つまり、ボールを運ぶ役割の選手が少ない、

という意味だった。





気温に応じて体内の温度を調節するのも水、だ。



汗をかく、という行為がそれにあたる。

暑くなると体内の水を汗として外に出し、

寒くなると体内の水を排尿して外に出す。



気温が冷えると小便をしたくなるのはそのためだ。





体内の血液の濃さを調整するのも水、だ。



運動をしたりして汗をかくと、血が濃くなる。



"血の気が濃い"という言葉は、テンションが高い、

うるさい、攻撃的、という意味を指すが、

例えばカラオケボックスで騒ぎ出すと、皆、

だんだんと血の気が濃くなる。



あれは、唄うことで多くの呼気を出し、

動くことで汗をかき、大量の水を失うからだ。





ちなみに、体内から、自分の体重の20%に相当

する水分が無くなってしまうと、人間は死んでしまう。

干からびて死ぬ、という状態だ。



数年前、ある日本人の渡航家が、

海上ヨットで遭難して奇跡的に救出されたとき、

"体の水を消費しないように、日陰に隠れて汗をかく

のを避け、呼吸を小さくして呼気を抑えていた。"

と言っていた。

彼は、体の水の大切さを知っていたから生き延びた。





ちなみに、世界には、

"呼吸をせずに生きる生物"という珍しいバクテリア

存在するが、そのバクテリアですら、水分がないと

絶対に生きていけない。



水がなくても生きられる生物、というのは存在しない。




水というのは、生きるために、また健康を保つために、

必要不可欠なものなのだ。






ダイエット中だから、という理由は、シンプルだ。



水をたくさん摂ると、消化が早くなる。



汗をたくさんかくと、代謝が良くなり、脂肪が落ちる。



逆にいえば、水を摂らないダイエットなど存在しない。





若い頃、マンディ満ちるという、長身美人の歌手の

スタッフをしていたのだが、彼女は毎日、大量の水

を飲んでいた。

食事にいっても、飲み物は "氷ぬきの水" だ。



"肌とプロポーションを保つために水は欠かせない"



と言っていた。





ヨン様、には会ったことはないが、

彼は食事のたび、2リットルの水を飲んでいます、と

テレビで言っていた。一日三食として、6リットルである。



"こういう仕事をしていると、太るわけにもいかないし、

いい体を保ちたいから、水が必要なんですよ。"



と、明るい笑顔で語っていた。




取材スタッフが、"水太りにはならないのですか?"

と聞いたところ、困惑した表情で通訳とやりとりし、



"その言葉は韓国にはありません。"

"もしその言葉が本当だとしたら、私はとっくに

この仕事ができなくなっているでしょう。"



と答えていた。




そう、水太りという言葉は、完全な迷信なのだ。





「ダイエットシンゴ」に書いてあったことだが、

水を飲む量を増やし、塩を摂る量を減らす、

というのがダイエット療法の基本なのだそうだ。



体内の塩を減らすには、食事の塩分を控える

だけでなく、ナトリウムカットという体内療法を

受けることで調整できるのだが、非常に難しく

悪くすると健康を損なうこともあるという。



だが、水を増やすというのはとても簡単なことで、

常に身の回りにペットボトルの水を置いて飲み、

食事のときは特にたくさん飲み、ビールやワイン

を飲むときも必ず水と交互に飲む、という程度の

ことを心掛けておけばいいのだ。






水をたくさん飲むことは、間違いなく体に良く、

ダイエットにも良い、ということだ。







かなり余談になってしまうが、昔から



「私はこの国の水が合うのです」



といった言葉の使い方がある。




日本人には日本の水、というわけだろうが、



では、ボルビックの愛飲者はどうなるのか?




日本に居ながら、だんだんとフランス人っぽく

変貌していったりするのだろうか。




コンビニで水を買うたび、ボルビックを眺め

ながらそんなことを考え、やっぱり自分は

日本人でありたい、と、日本の水を買っている。





END

男というのは変な生き物

男というのは変な生き物だなぁ、と、

お盆休みを迎えるたびに思う。





昔、地元から遠く離れていたことが二度あり、

お盆に里帰りするたびに、友人に迎えられていた。




帰郷してから十年、いまは自分が

里帰りしてくる友人を迎える側になっている。






遠くに住んでいる友人が帰ってくるときは、

帰ってくる日が事前に分かっていても、

決して出迎えには行かない。




だが、その日は必ず空けておく。




そして、友人と合流すると、その日は

できるだけ遅い時間まで付き合う。




おかえり、ただいま、元気だったか?

なんて会話はしない。




ただ、昔のように話し、昔のように遊ぶ。




友人が、地元の方言を忘れて話すのは悲しい。

でも、それを指摘するようなことはしない。




友人が、どこか変わってしまっていても、

お前は、いつ会っても変わらないな、と言う。





友人に、仕事の調子はどうなのか、と聞く。

あまり良くない、と友人が言うと、

俺もあまりよくない、と答える。

俺のほうは調子が良い、などと答えることはしない。






里帰りした友人を囲んで酒を飲む。




仕事がつまらない、と友人が言う。

だったら辞めればいい、と皆が言う。




向こうで彼女ができない、と友人が言う。

だったら地元の彼女とヨリを戻せばいい、と皆が言う。




地元はいいな、と友人が言う。

地元はいいぞ、と皆が応える。






友人に、次はいつ帰ってくるのか、と皆が聞く。

まだわからない、と友人が答える。




わかったらすぐに連絡をしろよ、と皆が言う。






あと何日ほど地元にいるのか、と聞くことはない。

友人のほうも、地元を発つときは、そっといなくなる。




誰も見送りなどしない。




そして、次にまた友人が帰ってくるときも、

誰も出迎えには行かないだろう。






ただ、その日を、かならず空けておく。






本当に、男というのは変な生き物だ。






END

蚊を叩くのが上手だね、と

蚊を叩くのが上手だね、と言われるたびに、

ええ、O型ですから、と答えている。




O型は、よく蚊にさされる。蚊は、O型の血を好む。

そう、テレビでも実証されていた。

はなはだ迷惑なことだ。




夏になると、誰よりも多く蚊に刺される。

ただ、O型だから、という理由で、だ。




そもそも、O型だけいうのが不公平だ。

A型はハエに好かれ、B型はゴキブリに好かれる、

というなら話は分かるが、いまのところ、

O型だけが損をしていることになる。

世の中、間違っている。




まあ不平を言っても、蚊が絶滅してくれるわけでは

ないので、自分の身は自分で守らないといけない。





昔は、誰かが「蚊がいる!」と声を上げるたびに、

慌てて逃げ回っていたのだが、

そんなことをしてもいずれ刺されてしまうわけで、

ならば相打ちを覚悟で戦うべきだろう、

という境地に達したのは最近のことだ。



今では、蚊の姿を見つけると、自分から率先して

近づき、様々な技や知識を駆使して戦っている。




"温かい息を吐きながら近づく"

という技がある。



蚊は、温度の高いほうへと移動していく、という

習性がある。人の肌に近づいてくるのも、

ああ〜美味しそうだ〜、と寄ってくるのではなく、

人の体温に反応して動いているからだ。



この習性を利用して、蚊を仕留めるときには、

温かい息を吐きながら接近していくと、

蚊は遠くへ逃げず、身の回りを飛び回る。



こうすることで、蚊を見失うことがなくなるし、

自分の腕のリーチの範囲で戦うことができる。



この技は非常に使いやすく、また効果も高いので、

撃退率を飛躍的に上昇させてくれた。





戦いには、技だけでなく知識も必要だ。




メスは血を吸う、が、オスは吸わない。



つまり、オスの蚊と戦う必要はないのだ。



メスは、体が大きく、動きが遅い。

オスは、体が小さく、動きが素早い。

難しいが、慣れてくるとすぐ見分けられる。



「蚊がいる!二匹も!」という事態のとき、

素早く飛び回っているオスのほうに気を取られて、

その隙にメスに刺される、という間抜けなことに

なるパターンがよくある。

目障りなオスのことはあえて気にせず、

メスを仕留めることだけに心身を集中する、

これだけでも、憎きメスの蚊の撃退率が上がる。





万が一、蚊の姿を見失ったときに有効な技がある。



蚊の生態を研究している大学教授によると、

蚊のオスとメスは、互いに音波を出しており、

メスは、オスを探すときに、

ピアノ音程でいう "ラ" の音波に引き寄せられるそうだ。



「蚊がいる!しかもメス!ああっ、見失った!」

という混乱に見舞われたとき、

慌てずに、すっと部屋の真ん中に立ち、

ラーラーラーラー、

と、声高らかに唄う。



そうすれば、隠れていた蚊がノコノコと姿を現す、

そこを仕留めればいい。



一度この技を実践してみたのだが、残念ながら

仕留めることは出来なかった。

おそらく、ラの音程がずれていたのだろう。



周囲に人がいる場合は、先に十分な説明をして

行動したほうが無難だろう。説明も無しに行動に

移ってしまうと、アブナイ人だと思われかねない。





いずれにせよ、

O型の血液型で生まれついたからには、

プライドや外聞をかなぐり捨ててでも、

夏の蚊と戦う心得が必要だ。





余談だが、世界における血液型分布によると、

南米諸国、とくにメキシコやブラジルでは、

国民の75%以上がO型なのだそうだ。



かの国には、憎き蚊と戦うための必殺技が

数多く存在するのだろう。



機会があれば、ぜひ会得させてもらいたいものだ。





END

芸能人はシビアな仕事だなぁ

芸能人はシビアな仕事だなぁと思う。





あの島田伸助が、五日間も入院して、ようやく仕事に

復帰したというニュースが流れていた。

入院する前の三ヶ月は、仕事の合間に点滴を打ちながら

しゃべり続けていたという。

だが、芸能界では、風邪をひいたら点滴、というのは

別に珍しいことではないようだ。




島田伸助もそうだが、みのもんたタモリといった

多数のレギュラー番組を持っている芸能人は、

スタジオ収録などの拘束時間が長く、

覚えるべき台本の量もハンパじゃなく、大変だ。



何より、番組視聴率というプレッシャーが両肩に

のしかかり、この数字のいかんによっては

今後の芸能人生が変わってしまうわけだ。

肉体的にも精神的にも、シビアすぎる仕事だろう。






自分は以前、テレビ業界にいたことがあり、

芸能関係にも携わっていたので、幾人かの芸能人と

出会ったことがある。




その中でも、格別だった存在は、明石家さんまだ。



東京の芸プロの知り合いと一緒に、名古屋から東京に

移動する新幹線の中、ヒョイとさんまが現れた。

普通だったら、帽子やサングラスで変装してそうなもの

だが、彼は、いつものテレビに出ているような服装で、

他の客から声をかけられても、「やあどーもどーも」と

いったノリだったので驚いた。



キョロキョロしながら、ふと自分と同行している友人の

姿を見つけて、おー久しぶりやなぁー、と言いながら、

隣の席に座り、そのまま、品川駅に到着するまで、

マシンガンのようにひたすらしゃべり続けていた。

まさに、テレビそのままといった人だったので、

まるで古くからの友人に会ったような感覚で、

いろいろとしゃべることができた。



博多のラーメンの何処が美味いか、といった

ありきたりの話ばかりだったが、これが彼の

手に(口に?)かかると、どんな普通の話題も、

話が非常に幅広くなり、とても盛り上がった。

あれは、技術や能力というより、生まれもった

才能というものだろう。





出会ったときの好感度の高さでいうと、明石家さんま

も捨てがたいが、なんといってもキムタクだ。



楽屋でスタンバイをしているSMAPのメンバーを目の前

にして、幾分緊張していたのだが、たまたま彼らと親しい

音楽イベンターがいて、自分とも親しかったので、

彼を通じてメンバーに自己紹介したところ、キムタクが、

"九州から来たと?そんな遠くから来んでもよかろーもん"

と、歯切れのよい九州弁で笑いかけてきたのには驚いた。



後から知ったのだが、芸能人にとっての大敵である

週刊誌や芸能リポーターにとって、一番愛されていて、

人気の高い芸能人は、キムタクなんだそうだ。

実際、キムタクを叩くような発言をする芸能リポーター

いないし、悪く書く週刊誌も少ない。



もちろん顔も声も格好よく、ナンバーワン芸能人という

オーラも身にまとっていたが、その中でちょっと嬉しかった

のは、彼は足が短い、ことだった。

"天は二物を与えない"とはよく言ったものだ。





そういう意味で、天に二物も三物も与えられていると

いえるのが、舘ひろしさん。

思わず"さん"をつけてしまうほど、完璧だった。



背は高く、顔が小さく、ニヒルでダンディで声も渋く、

足は外人のように長く、笑顔も素敵で、

アシスタントの女の子がボールペンを落としたのを

見て、さりげなく拾ってあげたりするシーンもあり、

ああ、この人にはどんな男も勝てないだろう、

と思わせられた。彼に口説かれて心が揺れ動かない

女性など、この世のどこにもいないだろう。





女性でいうと、原田知世



スタジオに現れた瞬間、女性スタッフからため息が

もれた。男性スタッフのひとりは、緊張して声が

裏返っていた。なんというか、オーラがすごい。



とにかく細い。顔が小さい。美人。スタイルがいい。

そして、回りを包み込むような優しい笑顔と仕草。

原田知世が最高、というのは、彼女と出会った

どのテレビ関係者も、口を揃えて言うそうだ。




森高千里も、負けず劣らず美人だったが、

原田知世には敵わないだろう。





エピソードとして面白かったのは、ガダルカナルタカ

夫人・橋本志穂さんと食事をしたときに聞いた話。



ガダルカナルタカは、言わずと知れたビートたけし

筆頭弟子。橋本志穂さんも、タカさんと付き合っている

頃から、何かとたけしさんには可愛がってもらっていた

そうだ。



彼女が、タカさんからのプロポーズの言葉を教えてくれた。



「俺にとって一番大切な人は、たけしさんだ。

だから、お前は俺と結婚しても、俺にとって二番目に大切な

存在にしかなれない。それでも俺と一緒になるか?」



それを聞いた自分や周りのスタッフは、そんなプロポーズは

聞いたことがないし、二番目だなんて言われてOKする女性

なんていないでしょう、と笑ったのだが、

志穂さんは、そのプロポーズの言葉に、感激で涙を

流して、その場で快諾したという。



"あのたけしさんの次に大切だ、と言われることが

どれだけすごいことなのか、

それは、ビートたけしという人を知り、彼の弟子達がいかに

たけし師匠を大切にしているかを目の当たりにしたことの

ある人間にしか分からない"、のだそうだ。




そのたけし師匠の素晴らしい逸話も聞いたのだが、

ここはやはり爆笑エピソードを紹介しておこう。




あるとき、軍団のメンバーが居酒屋の座敷で飲んで

いたところ、急に、たけし師匠が来る、というので、

ここは面白いことをやろうぜと、メンバー全員、

パンツ一枚になって並び、たけし師匠が座敷に入って

きた瞬間、「お待ちしておりました!」と皆で頭を下げた。



すると、たけし師匠は、



「おまえら、なんて格好してるんだ?恥を知れ!」



と怒鳴りつけたので、メンバー達は慌てて顔を上げた。



そこには、真っ裸のたけし師匠が立っていたという。





もうひとつ、爆笑エピソード・・・ではないが、

あまりの驚きに絶句してしまった芸能人エピソードがある。




テレビ朝日のスタジオ脇の喫茶スペースで打ち合わせを

していたところ、ひとりの老女がお供を連れて歩いてきた。



これがかなりの婆さんで、顔はヨボヨボ、頭はハゲあがって

コホコホと席をしながら歩いていたので、



"あのバアさん、ここが病院って勘違いしてんじゃない?"



と、テレビ朝日社員のスタッフに言ったところ、

彼は凄く慌てた顔をし、すぐに渋い顔をして、こう言った。





"黒柳徹子さんですよ、何言ってんですか!"





・・・・いや、あの時ほど驚いたことはない。





何だか、ただのエピソード集になってしまったが、

とにかくも、芸能人というのは大変な仕事だ。

つくづく、自分はそういう方面への夢や才能が無くて

よかったなぁと思う。





END