地デジの美しさは驚きだ。

地デジの美しさは驚きだ。




一ヶ月ほど前にテレビを地デジに買い換えたのだが、

あまりの映像の美しさに驚嘆した。



いや、ここまでキレイだとは、全く想定の範囲外だった。



プラズマテレビを初めて観たときの驚きよりも、凄い。




地デジを観れるようになってからというもの、会社の

アナログテレビを観るのが耐えられなくなった。

映像が汚すぎる。




家でテレビを観る時間が増えた。

とくに、NHKを観る時間が圧倒的に多くなった。

ハイビジョン映像の番組が多いからだ。



逆に、テレビ朝日系の番組を、あまり見なくなった。

自分の住む地域では、テレビ朝日系列だけが、

デジタル放送化が遅れているからだ。

テレビ朝日を観るときは、わざわざ映像の汚い

アナログ放送に切り替えてから観なければいけない。

早いところデジタル放送にしてほしいものだ。





どうにせよ、テレビというメディアは、地デジ化によって

飛躍的に進歩するだろう。



映像が驚異的に美しい。テレビを観る人が増える。

それぞれの人の、テレビを観る時間が増える。



そうなると、広告主もテレビ広告を打つ意義が高まる。



テレビ側も、デジタル編集が主になることで、

映像製作はより映画のクオリティに近づき、

映像の保存やデータベース管理も容易になるだろう。




近い将来、NHKは、過去の大河ドラマをデジタル配信

するサービスを始めるかもしれない、という。

"独眼竜政宗"や"翔ぶが如く"を、好きなときに観れる、

なんて素晴らしいことだろう。



そうなると、自分など、一日中テレビの前から

動かなくなるかもしれない。






昔からテレビをあまり観ないほうだったのだが、

地デジになってから、いろいろと観るようになった。







現在の自分のテレビ番組視聴リストを挙げてみよう。







毎週あさ8時15分からのNHK連続テレビ小説

欠かさず観ている。




純情きらり』というシリーズが現在放映されている。




宮崎あおい、という若手人気女優が主役で、

第二次大戦の激動の時代に、音楽や芸術で道を

志す若者達の姿を描いていて、面白い。



寺島しのぶ室井滋戸田恵子、といった

劇団出身の実力演技派女優が揃っていて、

なかなか見ごたえがある。



ちなみに、これまでに5回ほど泣いた。





この『純情きらり』が終わったら、そのまま



情報番組 『とくダネ!』にチャンネルを替える。




この時間の朝の情報番組は、



小倉智昭の『とくダネ!』

みのもんたの『朝ズバッ!』、

極楽とんぼ加藤の『スッキリ』、



この三番組の三つ巴戦になっているのだが、

自分はキャスター小倉智昭が好きなので

『とくダネ!』を観ている。





どうでもいいことだが、小倉智昭は、実は

カツラらしい。知り合いの芸能リポーター

こっそり教えてくれた。しかも手の込んだことに、

4つのカツラを使い分けているそうだ。



①散髪直後 → ②一週間後 → ③二週間後 →

④三週間後 → (散髪直後へ戻る)



この①から④のカツラを、ローテーションしている

というわけだ。



思わず笑ってしまうが、プロ意識が高いのだろう。





平日の月〜金は、この『純情きらり』と『とくダネ!』

だけしか固定番組はないが、格闘系の番組と、

ゴルフ中継、サッカー中継は、なるべく欠かさず観る。






土曜になると、いくぶん早起きになる。




まず、朝7時からテレビ東京アニメ『銀魂(ギンタマ)』

を観る。




このアニメ、まったく意味が解らなくて、最高に面白い。

朝から、爆笑しながら観ている。今日も何度も爆笑した。



周囲にアニメ好きが多いのだが、なぜか誰も『銀魂』を

知らない。マニアックなアニメなのだろうか。





そのあとは、やはり『純情きらり』を観て、



そのまま、オセロ司会の情報番組 『知っとこ!』を観る。




別にたいした番組ではないのだが、オセロの二人以外の

レギュラー陣が中尾彬桂ざこばという、強烈なオッサン

二人がキャスティングされていて、かなり面白い。




土曜の朝は、関西テレビ局制作番組の激戦区で、

『旅サラダ』という優良旅番組もあるのだが、こっちは

テレビ朝日系列、つまり地デジ放送ではなくアナログ

放送、映像が汚ないので、まったく観なくなった。






日曜は、一週間のうちで最も楽しみなテレビ視聴日だ。



7:30からの『轟轟戦隊ボウケンジャー』、

8:00からの『仮面ライダーカブト』、



この贅沢な二本立てを、毎週楽しみにしている。




自分の"ヒーロー番組愛"に関しては以前のブログで

書いてみたが、悲しいことに誰からの反応も無かった。




友人の息子に可愛い男の子がいるのだが、この子が

あと2年もすれば、この日曜の朝の楽しみを共有して

くれることになるだろう。それが楽しみで仕方ない。





ヒーロー番組を見終わったあとは、

関口宏の『サンデーモーニング』を観る。




関口宏はどうでもいいのだが、コメンテーター陣が良い。

浅井慎平岸井成格、大宅映子、田中秀征といった

綺羅星のようなコメンテーターが揃っている。



なにより、スポーツコーナーの大沢親分張本勲

が最高に楽しい。「あっぱれ!」「喝!」のコーナーだ。

あれを観ないと、一週間のスポーツを楽しんだ気に

なれない。




そして何より、サッカー解説者の中西哲生が出る。

これが一番大きい。



中西哲生は、今の日本のサッカー解説者で、唯一

まともにしゃべれる解説者だ。



セルジオ越後松木安太郎といった低レベルな

サッカー解説者達をテレビ界から追放して、

すべてのサッカー中継、サッカー番組を中西哲生

が解説するようになれば、日本のサッカーは数年

早く成長する、と自分は本気で思っている。



中西哲生が出る番組、というだけで、どんな番組

でもかならず観る。しかもそれがサンデーモーニング

というのが贅沢極まりない。




もし自分の会社が、将来、大きくなって、テレビ広告

を出せるようになったら、おそらく何も考えずに

サンデーモーニングにCMを打つ。

そして、CMには中西哲生を起用する。






日曜の深夜は、TBS『世界遺産』を観る。




地デジの美しさを、もっとも楽しめる番組だ。




その番組のあとに、あまり観る価値のない

ローカル番組がやっているのだが、

この番組のスポンサーが、自分の敬愛する

先輩の会社なので、一応観るようにしている。



だが、当の先輩自身があまり観てないようなので、

そろそろ観るのを辞めにしようかと思っている。






こうやって書いてみると、比較的よくテレビを観て

いるほうなのではないかと思う。




自分はテレビ業界の出身で、業界から足を洗った

ときに、もう人生でテレビを観ることはないだろう、と

思っていたのだが、いま、こうやって地デジでテレビ

を観れるようになると、多少、昔に戻って番組を作り

たいなぁと、正直、思ってしまう。





END

2006年8